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2021.09.22
ナットのお話:管用ナット

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西精工ではお客様のご要望に合わせた金属パーツ類やナット製品を主力商品としています。
今回のブログでは、それら主力商品の中から、「管用ナット」について紹介させていただきます!
この「管用ナット」、私たち西精工では「かんようナット」と呼んでいますが「くだようナット」とも呼ばれてもいます。 |
その特長は、見たまんまなんですが、とにかく「薄い」!
厚みが薄いため、スペースに制限がある部品などにたくさん使われています。
この「管用ナット」は英語でVolume-nut(ボリュームナット)と呼ばれるように、電気部品のボリュームつまみの取り付けなどにも使われています。
また、トグルスイッチと呼ばれる「ON/OFF」をパチンって切り替えるスイッチの取り付けなんかにも使われています。
他にも自動車のエンジンを管理するセンサーに使われていたりと、色々なところで大活躍しているのが「管用ナット」なのです!
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あんまり詳しく説明はできませんが、この管用ナットは社内の特殊な設備で製造しています。
平べったい材料を六角形にせん断して・・・
「ごにょごにょ」って加工すると、薄いナットができるんです。
(さっぱり分からん説明ですね・・・汗) |

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形をつくる工程も難しいのですが、その薄いナットにねじ加工するのもまた難しいんです!
日本では主に「メートルねじ」という規格のねじが採用されており、私たち西精工でも製品のほとんどがメートルねじのナットを製造しています。
ここからちょっと難しいお話!
この「メートルねじ」には「並目ねじ」と「細目ねじ」という二種類に分類されます。
んー、分かりやすく書くと、
・並目ねじ:ねじの山が大きい。
・細目ねじ:ねじの山が小さい。
ねじの規格に「ピッチ」と呼ばれるものがあります。
これは、ねじを一回転させた時に進む距離のこと。
例えば「M6(6ミリ)」と呼ばれる大きさのねじの場合、規格で、
・並目ねじのピッチ=1ミリ
・細目ねじのピッチ=0.75ミリ
と決まっています。
こういったように規格で取り決めをしているから、どのメーカーで作ったボルト&ナットでもちゃんとねじが機能するんですよね。
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で!
この「管用ナット」、先にも書いた通りめっちゃ薄いので、並目ねじ加工をすると、穴の中にほとんど「ねじの山」が形成できません。
※下の写真、左側。
なので、下の写真、右側のように「細目ねじ」で加工することで、穴の中にねじの山を確保できるんです。
この「細目ねじ」の加工がけっこう難しい!
これを加工できるのは、西精工の技術があってのものなのです!
うん、語り過ぎた!
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西精工ではお客様のご要望に合わせて、色々なサイズの管用ナットを製造しております!
この西精工製の管用ナットが、お客様のお役に立つことが出来たら嬉しいです!
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