BLOG 西精工の日常
登山部 の記事一覧

2010/06/01 からあなたは累計 人目の訪問者です。

(本日は 番目のアクセスです。 また昨日は 人のご来場者がありました)

2023.10.03

滝汗階段地獄!登山部@大山 その2

無事に日本百名山の大山(だいせん)登頂を果たした一行は、もうお腹ペコペコ!
早速、お昼ごはんタイムです。
大山の頂上は、ご覧のようなステージ状になっていて、みんな日本海に向いて座ることになります。
それにしても頂上は人でいっぱい!
いつもと違って、こぢんまりとごはんの用意です。

←これは、カズキングのお昼ごはん。
ここ最近、山ごはんに対してかなり手を抜いています!

↓Wは食後のコーヒーを楽しみます。
(景色は真っ白ですが・・・)

それでも時々、ガスが薄くなります。
山の天気がコロコロ変わるのを実感できます。

この写真がこの日一番ガスが晴れた瞬間かな。
米子の街と美保湾がうっすら見え・・・ますか?
肉眼だともうちょっとくっきり見えました!

で、一瞬にしてがーすー状態になります。
晴天だと、絶景なんでしょうね。
次に来た時の目標が出来ました!

今回は珍しく、まったりタイムも短め(70分)で下山準備です。
(昨年、剣山山頂では2時間遊びました)

すぐ下の山小屋でコーラを買って一気飲み!
これが激ウマ!
マラソン後のコーラと同じです!

一瞬、ガスが晴れたので慌てて集合写真を撮ったのですが、すぐにがーすー!
この時も「下界」がキレイに見えたのになぁ・・・。
ガスのほうが一瞬速かったです。

下山時にはちょっと寄り道。
すぐ近くに「石室(いしむろ)」というものがあるそうなので、そこまで足を伸ばします。

ダイセンキャラボクの中をすり抜けていくと、突然現れたのが「石室」です。
これなに?
実はこれ、昔に作られた「避難場所」なんだそうです。
なんでも大正9年に作られたそうで、その時の総工費は「800円」だったとか!
急な悪天候や吹雪の時に使われたそうですよ。
中には神様が祀られていました。
ちゃんと中の神様にもごあいさつ。

石室のすぐ横に「池」?を発見!
すかさずカズキングに「おいしいパス」を投げますが、カズキング、スルーです!

ちなみにこの辺り、フサフサの草が一面に生えているんですが、それら全て、同じ方向に倒れています。
おそらく一年中強風が吹きつけているので、こんなことになっているんでしょうね。

寄り道を終え、本格的に下山です。
下山していくと、どんどんガスが濃くなってきています。
しかもかなり湿度が高いガスです。
なので下山時も汗びっしょり!

ちょっと気分転換で、途中から、登った道とは違う道で下山していきます。

この別ルート、とにかく階段が急!
下りなのに大変なんです!
このルート、上りだともっと地獄階段ですね・・・。

このルートには所々に案内板が設置されています。
この大山の生い立ちによると、火山によって隆起した山なんだそうです。
なので独立峰なんですね。
連峰(連なった山々)の場合はたいてい、プレートがぶつかって出来た「しわ」による隆起です。
むー、もっと理科を勉強しておけばよかった。

樹林帯から突然、河原に出てきます。
この河原が「もうスグでふもと」の合図。
あと少しです!

河原を横切ると、しばらくは川のせせらぎを聴きながらのハイキングに。
しかし、最後にまた階段!
(でもこれが最後の階段でした)

最後はジャングルのような道に!
ジャングルを抜けると、神社に出てきました!
ようやくここで登山道は終了。
後は参道を通って駐車場へ。
しかしこの参道が厳しかった・・・。
デコボコ参道を約1キロ歩くという修行・・・・。

はい、無事に到着!
おつかれ山でしたー!
この後はすかさず温泉へ!
めっちゃ気持ちよかったのですが、脱衣所は大混雑でした(笑)

入浴後、おみやげを物色していたら、「下山写真」を撮っていないことに気づいたW。
するとカズキング、その場でパチリ☆
その場で撮るんかーい!

晩ごはんは蒜山(ひるぜん)高原サービスエリアで。
「蒜山」といえば、やきそばっしょ!
ってことで、Wは「蒜山やきそば(大)」を堪能。
はい、激ウマ!
登山後のごはんって、なんでこんなにおいしんんでしょうね!

ちなみに、よしみさんも蒜山やきそば(定食)、そらさんはカレーライス、カズキングは焼肉定食でした。
あれ?カズキング、思いのほか小食じゃない?

カズキング、自分のだけじゃ足りないのでしょうか。
よしみさんのやきそばを狙います(笑)

・・・なのですが、

時を戻そう!

それは「一時間前」の出来事。

帰路についてスグ、カズキングはどうしても欲しいものがありました。
それは「ミスターバーガー」というお店のハンバーガー!
17時で閉店なので、急いで移動。
すでに閉店準備をしていたお店に注文をするカズキングは、見事にハンバーガーをGET!
すごいボリュームのハンバーガーを食べていました。
※他の3人はあきれていました(笑)

ってことで、ハンバーガーの旅・・・じゃなくて、登山部@大山でした!
ちなみに、翌日、4人全員が筋肉痛でした。

W 

2023.10.02

滝汗階段地獄!登山部@大山 その1

9月中旬の早朝、西精工登山部の4人が車中にいました。
車中で日の出を見ながら北進中!

瀬戸大橋を渡り、中国地方を縦断してたどり着いたのは、鳥取県の大山(だいせん)!
大山は、ぽつんとそびえる独立峰だけに、その存在感は圧巻です!

ふもとの駐車場に車を停めて、いざ、登山準備です!
この日の気温は「28℃」を示していますが、朝の気温なので、この後ぐんぐん気温は上昇します。
案内板の地図を見て、今回の登山ルートを確認します。

ってことで、今回は日本百名山のひとつ、「大山」に挑戦します!
今回は、カズキング、よしみさん、そらさん、Wの4人ががんばります。
後ろにそびえるあの山の頂上まで行くのです。

それでは登山口へ。
かなりメジャーな山だけに、登山者がめっちゃ多い!
4人のうち、カズキングだけは一度大山に登っています。
他の3人は、これから始まる階段地獄を知る由もなく・・・。

少し進んだところに神社があるので、神様にごあいさつ。
今回の登山の無事を祈願します。

この大山には「合目(ごうめ)」の印が立っています。
ふもとから頂上までを「10」に区切って、「一合目~二合目」と、上に登るごとに数字が増えていきます。
ちなみに「合目」の刻み方は、距離ではなく「難度」が基準だそうです。「難度」というか「登るのにかかる時間」と解釈した方が分かりやすいかな。

タイトルにも書きましたが、この大山、とにかく「階段!階段!階段!」なのです!
序盤は木々に阻まれて景色も見えず、ひたすら階段と向き合います。
マジで一合目から汗がボタボタ落ちてきます。

今回の編成では、カズキングが一番後ろ。
登山部では、カズキングが最後尾になることが多いのですが、理由はコレ!
とにかく「ぶーぶー」やりまくります!
今回はちょっとオナカの調子が悪かったそうで、音もちょっと湿っていました。

最後尾が「ぶーぶー」やりながらも、やっといい景色が見えてきました!

六合目には避難小屋があり、休憩ポイントになっています。
ここからの見晴らしも最高!
ただ、頂上あたりにちょっとガスが出てきています。
頂上に着くころには晴れててほしいなぁ。

ちなみにこの時点で、全身、汗でびしょびしょです。

六合目の小屋を過ぎると、「ほんの少しだけ」階段じゃない道も出てきました。
でも基本的には階段地獄。
ドバドバ汗が出て、顔からポタポタ落ちるし、登山パンツの色が汗に濡れて変わってきます。

ゆるやかな登山の場合、山を巻くように道があったり、つづら折りになってたりするのですが、この大山の場合は、「階段で直登」!
ほぼ真っすぐ頂上目指して階段を上っていくのです。
なので、時間は短く済みますが、とにかくキツイ!
百名山は伊達じゃない!

標高が上がるにつれ、ガスが濃くなってきました。
ステキな景色を楽しめたらウキウキしてくるのですが、なにせガスガスなので、ひたすら階段と向き合うしかありません。

ようやく八合目。
八合目の辺りは少し広くなっているので、小休止。
Wの登山パンツ、色ムラに見えますが全て汗です・・・。

下山してくるおっちゃんが、「もうすぐ木道だよー」って教えてくれました。
ようやく階段地獄が終わり、道が木道に。

いよいよ頂上へのアプローチです。
頂上付近一帯には「ダイセンキャラボク」という木々が広がっています。
このダイセンキャラボクの一帯は特別天然記念物に指定されているとか。
それらを守るために木道が作られているんですね。

そして!
無事に頂上に到着!
木道の行き止まり、ステージ状になっているところが頂上です。
(・・・ですが、本当の頂上はもう少し先なんだそうですが、道が危険なため、通行禁止なんだとか)

登山口から2時間40分、ひたすら階段地獄と戦い、滝汗かきながらがんばりました!

日本百名山、大山登頂です!

ってことで、無事に登頂できました!
つづきの「その2」もぜひ見てね!

W 

2023.09.13

西精工登山部:北アルプス縦走 その3

西精工登山部、真夏の大冒険@北アルプスの様子を紹介しています。
その1~その2と、長くてすみません。
思いが溢れて、短くできません(汗)
最終目的地の「常念小屋」でテントを張った一行は、休憩もそこそこに、常念岳(日本百名山)へのアタックを敢行します!
写真の通り、常念岳の頂上付近はガスガス。
さらに体力もヘトヘトなのですが、今登らないと、翌日は登る時間がありません。
アプリによると「頂上まで1時間」とのことなので、がんばります!
出発時刻は16時!

ここにきてずっと耐えてくれていた雨が降ってきました。
急いでレインウェアを着こんで、体を濡らさないようにします。
常念岳の登山道は岩だらけ!
めっちゃ歩きにくいです。

下山していく方とすれ違う時に、頂上の様子を尋ねましたが、みんなが「何にも見えない」とのこと。
まあ、この天候、このガスじゃ仕方ないです。
せめて頂上で集合写真だけでも撮れれば・・・。
なにせ「日本百名山」です!
存在感も、登頂の苦しさもハンパないです。
Wは軽く高山病の症状も出てきました(頭痛)・・・。

この常念岳、「偽頂上がある」という情報は得ていたのですが、偽頂上に到着した先にまだある行程を見ると、しんどさが倍増します(笑)
「1時間で登頂できる」とのことでしたが、1時間登り続けてもたどり着いたのは「偽頂上」!

そして!

たどり着いたら、ガスが晴れてる!

我々が登頂してスグにガスが晴れてくれました!
キセキです!
大天井岳ですとうさんが念じてくれたのが、ここで効きました!
ものの5分でまたガスに覆われましたが、「最高の5分」でした!

幸い、雨も止んで、ガスの中を下山していきます。
クリアな頂上を独占でき、テンションMAX!
なんとか暗くなる前にテント場まで下りてこれました。

ただ、10キロを超える縦走プラス、常念岳へのアタックはきつかった・・・。
テント場では再び雨も降ってきて、ワイワイすることもなく、各自でテントメシ。
(早々に就寝される方もいるので、意外にテント場は静かです。騒ぐのはマナー違反。)
下の写真、右側は、Wのテント内写真。
テント内に汗と雨で濡れた衣類を干していますが、結局乾きませんでした・・・。
Wのテントは狭いので、真ん中に寝ないと、テント内の結露で濡れます。

ゴハンを食べて早々に就寝(8時くらいかな)しますが、高山病のため、全然寝れません!
血中酸素飽和度が低いからでしょうか、頻脈(心拍数が高い!)が収まらないのです。
静かに横になっているのに、体内に酸素を巡らそうと、心臓ががんばっているようです。(脈拍:120くらい)

うとうとしたり、覚醒したり、を繰り返していた時に、ふと「あること」を思い出したW。
はい、「夜空の撮影」です!
ホントは一眼レフを持ってきたかったのですが、どうやらスマホでも星空を撮影できるとのことで、夜中の12時にチャレンジ!

スマホの設定をイジり、シャッタースピードを「8秒開放」にすると・・・。
(↓)こんなステキ写真が撮れます!
左下の丸いのは、他の人のテントの丸みです。

30分ほど写真を撮って、またもやシュラフ(寝袋)に潜り込みます。
(ちなみに全然寒くありませんでした)
そこからうとうと寝だすW。
気づけば夜明け前の3時50分。
カズキングも起きたようで、二人で星空写真を撮りまくりです!

(↓)は、カズキングの撮影。
テントの照明と星空が最高!

同じくカズキング撮影。
夜明け前の「槍ヶ岳」。
ちなみに手前のテントはWのテントです。

(↓)これはWの撮影。
常念岳と星空。常念岳の頂上から日の出を見るために、たくさんの人が常念岳を登っているのが、ヘッドライトから分かります。

朝5時過ぎ、みんなで日の出を見に行きます。
この日はありがたいことにイイ天気!
雲海からゆっくりと朝日が昇ってきます。

その朝日に照らされ、ピンク色に染まる「槍ヶ岳」。
これを「モルゲンロート」と言います。
※ドイツ語が語源でしょうか。「モルゲン=朝」「ロート=赤」という意味なんだそうです。
もっと赤く染まる時もあるそうですが、これでも十分に感動!

カズキングのスマホで「槍ヶ岳」にズームをかけてもらうと・・・
「槍ヶ岳」の頂上でご来光を拝んでいる人が10人くらいいるのが分かります。
すごいよね。
こんな形の山の頂上にも人は登れるんですね!

ステキなご来光&モルゲンロートを楽しんだのですが、この日はかなり時間がタイト!
慣れないテント撤収に悪戦苦闘し(なので写真を撮る余裕もない)、ようやく6時過ぎ、テント場を出発します。
気温は12℃。肌寒いですが、動くとイイ感じです。

これで北アルプスとはお別れ。
「一の沢」というルートから下山していきます。

登山道に入るとすぐに樹林帯へ。
鳥のさえずりを聞きながらも、必死に下山していきます。
実は10時にタクシーを予約しているんです。
10時までに下山しないといけません!

この登山道、「一の沢」という名前だけあって、沢沿いを下りていきます。
途中、冷たくてキレイなお水が!
カズキングは頭から(笑)
気持ちよさそう!

正に沢沿いに下りていくのですが、三日連続の岩歩きで、Wの足の裏が悲鳴を上げます。
自分の体重プラス荷物(15キロくらい)が足の裏に圧し掛かります。
ホントは冷たい沢に足を冷やしたいところですが、タイムリミットがあるだけに、とにかく下り続けます!
必死ながら、ステキな「一の沢」登山道の写真を撮ったのでどうぞ!

3時間30分、足の痛みに耐えながら、なんとか鳥居さんを発見!
鳥居さんがあるということは、登山口が近いはず!
鳥居さんの前で、無事の下山のお礼をします。

そして!

無事に下山することができました!
いいタイミングでタクシーともコンタクトできました!
めっちゃ疲れた~!

おぞましくクサイ体を浄めるべく、温泉で汗を流し、「信州といえばおそば!」という食欲を満たします。
ただ、どのおそば屋さんも満員!
なのでセルフサービスのおそば屋さんに入ったのですが、これが「当たり」でした!
激ウマです!
みんなでペロリと完食!

帰り道、大阪のパーキングエリアで晩ゴハン。
(←)これはWの晩ゴハンですが、焼肉定食を食べたカズキング、おかわり自由の権利を最大限に活用し、「大盛りおかわり」を2回繰り返していました。
さすがに我々が煽るので、3杯で「ガマン」したカズキングでした。

ってことで、西精工登山部、真夏の大冒険@北アルプスでした!
ステキな夏の思い出になりました!
長編3部を飽きもせず読んでくださり、ありがとうございましたー!

W 

2023.09.12

西精工登山部:北アルプス縦走 その2・・・さらに長いです。

西精工登山部、真夏の大冒険@北アルプスの様子を紹介しています。
初日、思わぬ爆風雨により足止めを喰らった一行は、燕岳(つばくろだけ)で一泊。
すとうさん、おぐさん、Wの3人は山小屋で泊ったので、山小屋のおいしい朝食をいただきました。
ゴハンの後、外に出てみると、ご覧の日の出!
雲海から朝日が出てきました!

ちょっとガスっていますが、前日とは打って変わって穏やかな朝です。
今日の天気予報は「午前中:晴れ」「午後:雨」とのこと。

せめて午前中だけでも縦走(山の尾根を歩いて移動する)を楽しみたいもんです

出発準備が出来、縦走ルートに行ってみると・・・!
「槍ヶ岳」が雲の隙間から顔を出しています。
連なる山脈の中で、ひときわ目を奪われるのが「槍ヶ岳」!
正直、Wはそこまで「槍ヶ岳」に思い入れは無かったのですが、実物を見て感動!
存在感がレベチです。

気温は12℃、前日は雨で遊べなかった燕山荘の石像と戯れ、いざ出陣。
今から歩くのは「表銀座」と呼ばれる縦走路。
右手に北アルプスの山々を楽しみながら南進します。

残念ながら「槍ヶ岳」は以降、ガスの中。
一方、次の目的地の「大天井岳(おてんしょうだけ)」は時々ガスが晴れて、大きな存在感を示してくれます。

燕岳→大天井岳は、距離にして約5キロ。
ランニングしての5キロだと、30分もすれば走れますが、縦走路はそういう訳にはいきません。
荷物も15キロくらいあり、肩と腰にずっしり圧し掛かっています。

たまにカズキングやWが、岩の上に登ることを「チャーシュー」と呼んでいます。
 「なんでチャーシューなんだっけ?」

実は昨年、みんなで三嶺に登った時、崖の上でロープワークをすとうさんから教わっている時、体に巻き付けるロープがまるで「チャーシューに巻き付ける糸」に見えたのです。
そこから、崖に登ると「チャーシュー」ってなりました(笑)
カズキングに巻き付けているヒモ、めっちゃ丈夫なんですよ。

燕岳~大天井岳の表銀座5キロを楽しんで歩く一行。
当然、アップダウンはありますが、景色がすご過ぎて、全然疲れを感じません。

いよいよ第一目的地の大天井岳が近づいてきました。
ここまでくると、大天井岳に登る順路がくっきり見えます。
はい、えげつない急登なのです。
午前中最大の難関です。

この大天井岳にアタックするためには、一度、尾根の底まで下りないといけません。
せっかく登った高度を下げるのはもったいないですが、仕方ありません。
(←)このハシゴがある所が、大天井岳手前の一番低いところ。

ここで小休止。
ここから始まる急登に備えます。
岩にはめ込まれたレリーフは、ここから「槍ヶ岳」への登山道を切り拓いた「喜作」という方へのリスペクト・レリーフです。
先人たちが切り拓いてくれた道があるから、我々がこうやって道を通れるのです。

大天井岳ふもとの分岐。
右に行くと「槍ヶ岳」へと向かう表銀座が続きます。
我々は、大天井岳を目指すので、左ルートを登っていきます。

ここまでは道路事情もよかったのですが、ここから足場が悪くなります。
ゴロゴロした石の上を歩いていくことに。
けっこう足をとられて歩きにくいです。

さあ、大天井岳にアタック!
今まで歩いてきた「表銀座」の稜線(尾根)がどんどん小さくなっていきます。
この(←)稜線をずっと歩いてきたんです。

ゴロゴロ石だらけなので、余計に高山植物が映えます。
下の写真、左側は「ちんぐるま」の果実。花(白くてかわいい花を咲かせます)が終わった後、綿毛が長くなって果実になるそうです。
下の右側は「とうやくりんどう」、「とうやく=当薬」で、胃薬にもなるそうですよ。

大天井岳へのアプローチ登山道を急登すること30分、ようやく頂上へ!
いえいえ、ホントの頂上ではありません。
大天井岳の山小屋「大天荘」に着いただけです。

大天井岳の頂上は、山小屋からさらに20分ほど登ります。
重い荷物を山小屋に置いて(荷物を置いておくことを「デポ」と言います)、身軽になって大天井岳の頂上を目指します。
15分ほど登ると、そこは大天井岳の頂上!
標高「2,922メートル」!今回の冒険の最高高度です。

だがしかし!
頂上に着くと、周りはガス(雲)で覆われています。

そこで!
すとうさんが動きます!

ええ、すとうさんのおかげで、ガスの向こうに薄っすら「槍ヶ岳」が見えました!
シャッターチャンス!
ギリギリ、「槍ヶ岳」をバックに写真を撮ることができました!

(←)でも、数秒後にはご覧のようなガス!
山の天気は正に秒単位でコロコロ変わります。

北アルプスの山々に思いを馳せるみんな。

(←)帰り道には、北アルプスのアイドルも登場!
雷鳥がいるの、分かりますか?
さすがの保護色です。

大天荘(山小屋)に帰ってきた一行。
シャリバテ気味なので、早めの昼食をいただきます。
(シャリバテ:空腹で動けなくなること)
気圧の関係で、ビニール袋が張り裂けそう!

エネルギーチャージをしたら、大天荘を後にして、次の目的地「常念小屋」を目指します。
距離は約5キロ。
ちなみに、当初の予定はその先の「蝶ケ岳」でテント泊予定でしたが、予定を変更して「常念小屋」でのテント泊にしました。
なので「常念小屋」までたどり着いたらゆっくりできます(たぶん)。

常念岳(日本百名山)のふもとに「常念小屋」があります。
なので目指すは常念岳。
ひたすら山の稜線(尾根)を歩いていきます。
(↓)の写真、おわかりでしょうか?
山の稜線を境に、左側(東側)は真っ白!
右側(西側)はクリアです。
左側からガス(雲)が沸き上がっているのですが、右側から吹いてくる風がガスを押し戻しているんです。
縦走路は右側斜面なので、比較的クリアな視界で進んで行けます!
ありがたい!

途中、ハイマツという低い松の群生地を通っていきます。
カズキング、ハイマツのチクチク葉っぱも何のその!
ハイマツの上で大の字!

燕岳~大天井岳の縦走距離も5キロ、そして大天井岳~常念小屋も5キロ。
これから歩いていく縦走ルートが、はるか先まで伸びているのが分かります。

常念岳に近づくにつれ、縦走ルートが岩場になってきました。
ひたすら岩の上を歩いていくので、底のぶ厚い登山靴を履いていても、足の裏がじんじん痛くなってきます。
(なぜ登山靴の底が硬くてぶ厚いのか、を思い知ります)

11時30分に大天荘を出発して3時間弱、ようやく眼下に「常念小屋」が見えてきました!
長かった・・・。
そしてこの急な下りがまたしんどい!
ヒザに大きな負担がかかります。

14時45分、ようやく「常念小屋」にたどり着きました!
実は「次のミッション」を予定していたので、早々にテント泊の受付をして(一人二千円必要です)、急いで各自のテントを張ります。
(急いでたので、テントを張る写真を撮るのを忘れてました・・・)
ちなみに、すとうさんはカズキングのテントに泊まります。
おぐさんのテントはマジ広い!
でも地面が微妙に傾いており、寝ていると滑り落ちるそうです(笑)
Wのテントは出入り口に草が茂っており、けっこう出入りに苦労します(笑)

先にも書いた「次のミッション」、それは、「今日のうちに常念岳頂上に立つ!」でした。
翌日は、朝早くに下山を始めないといけないので、がんばって今日のうちに常念岳にアタックします。
ってことで、この続きは「その3」で。
ぜひ「その3」もご覧くださいね!

W 

2023.09.11

西精工登山部:北アルプス縦走 その1・・・長いです。

夏休み、西精工登山部が真夏の大冒険に挑みました!
お盆に直撃した台風7号を追いかけるように四国を脱出、途中、豪雨に何度も遭遇しながら、一路、長野県に向かいます。

到着したのは安曇野市の穂高駅近くにある登山者用駐車場。
すごく広い登山者用駐車場で、無料!
ありがたいです。
早朝4時30分、穂高駅に移動します。

朝5時に予約しておいたタクシーに乗って、一路、中房温泉にある「中房登山口」へ。
気温18℃、雄大にそびえる北アルプス常念山脈の上空は、残念ながら曇り空。
雨が降っていないだけラッキーです。

今回の大冒険に挑んだ登山部メンバーたちは、ご覧の4人。
 ・登山部部長:カズキング
 ・赤い彗星:すとうさん(ちなみに、ガチのアルピニストです)
 ・オグダッシュ:おぐさん
 ・社員ブロガー:W(←肩書きが弱い・・・)

はい、この4人が、北アルプスの山々を2泊3日で縦走します。
縦走とは、一旦山の頂上に登り、そこから下山することなく、山の尾根をつたって山から山に移動していくことです。
今回の「当初の」予定は、「燕岳(つばくろだけ)」→「大天井岳(おてんしょうだけ)」→「常念岳(じょうねんだけ)」→「蝶ケ岳(ちょうがたけ)」の縦走です。
ちょっと天候が心配ですが、ワクワクが止まりません。

ってことで、朝6時前、中房登山口を出発しました。
約1キロ登ったところで最初のポイント。
「第一ベンチ」に到着です。
もちろん、まだまだ序盤中の序盤。
みんなも元気です!

この辺りから雨が気になるようになってきました。
樹林帯の中を登っているので、木々が雨を遮ってはくれますが、それでも衣服やザックが濡れだしてきます。
荷物を濡らしたくないので、早々にザックカバーを装着です。

一行は「第二ベンチ」に到着。
けっこうしんどいです。

急登と戦い、なんとか「第三ベンチ」に。
そろそろレインウェアも・・・と思うのですが、レインウェアを着るとめっちゃ暑くなるので、まだ様子見状態。

雨はどんどん強くなり、良くない感じ・・・。
次のポイントは「富士見ベンチ」です。
名前の通り、晴れていれば(↓)の写真にある標識の向こうに小さく富士山を見ることができます。
ええ、この日は真っ白!

もうすぐ「合戦小屋」と呼ばれる休憩ポイントに着きます。
途中には「鎖場」と呼ばれる、険しい道も。
(険しい道なので、滑落防止に鎖の取っ手を張ってくれている場所です)

汗びっしょりになりながら、ようやく着いた「合戦小屋」。
なぜここが「合戦小屋」と呼ばれるのか?というと、どうやら大昔(桓武天皇の時代:西暦760~800年くらい)に、坂上田村麻呂という人が「鬼」と大合戦をしたのが由来なんだとか。

この合戦小屋は「スイカ」が名物なんだそうです。
せっかくなので、みんなでいただくことに。
これ・・・激ウマ!
へばった体に染み渡ります!
みんな、一瞬で完食!

どうしても「1個」でガマンできない人が・・・。
はい、カズキング。
ちなみにカズキングは昨年9月にも「燕岳~大天井岳」に登っています。
その時は寒くて「おしるこ」を食べたそうで、今回が「初スイカ」だったそうです。
あまりのおいしさに「2個目」を食べるカズキング。
食欲に正直な男です(笑)

この合戦小屋から樹林帯を抜けるため、レインウェアを着ての登山です。
ってすでに着ている服は汗で全身ずぶ濡れなんですけどね。
この先もしんどい急登の連続。
ヘトヘトの体を、高山植物の花々が癒してくれます。

そして・・・何やらテントのようなものが見えてきました!
ようやく山の尾根に出て来れたみたい。
燕岳のすぐ近くにある「燕山荘」という山小屋に到着です。
燕山荘に着いた時には、本格的な雨、さらに周りはガス(雲)で真っ白です!

時刻は11時30分。休憩含めて5時間30分かけてココまできました。
「お昼ゴハンは燕山荘でいただこう!」
ということで、燕山荘に入ります。

燕山荘は大きな山小屋ですが、、悪天候のためか、お客様はまばら。
食堂には8月ですが、灯油ストーブが置かれています!
びしょびしょになった体を灯油ストーブで乾かそうと試みます。
なかなかシュールな写真が撮れました(笑)
それにしても、8月にストーブに当たるなんて考えてもなかった!

燕山荘の名物、ビーフシチュー!
ビーフシチューをカズキングとおぐさんがオーダー。
すとうさんとWはカツカレー。
カツカレーには、かわいいツバメの形のチーズを乗せてくれています♪
カズキングはビーフシチューだけで足りず、こっそり持ち込んだオニギリを食べる始末(笑)

おいしいお昼ゴハンを食べて、「まったりモード」になりかけた一行。
意を決して、目標の「燕岳」へと向かいます。
山頂付近はかなりの暴風雨です。
荷物は山小屋に置いて、軽装で燕岳山頂を目指します。
行程は山頂まで約30分。
もはや台風並みの暴風雨、いや、爆風雨です。
雨が当たると痛いです。

この燕岳は「奇岩(きがん)」と呼ばれる、変な形の岩がたくさんあるのでも有名。
本来ならこれら奇岩を楽しみながら歩を進めるのですが、爆風に飛ばされないようにするので精いっぱいです!

「ごぉぉぉぉぉーっ!」という爆風の音と、レインウェアに打ち付ける「バチバチバチ」という雨の音しか聞こえません。
会話もままならない中、燕岳山頂へとたどり着いた一行。

(←)これは昨年、カズキングがソロで撮った燕岳山頂。

(↓)ええ、今回は・・・真っ白!
何にも見えねぇ・・・。

 

帰り道、有名奇岩の前で、かろうじて記念撮影!
むー、また天気がいい時に来てみたい・・・。
ちなみに、イルカ岩が思いのほか大きかったのにはビックリでした!

本来なら、燕岳登頂の後、大天井岳山頂へと向かう予定でしたが、とてつもない爆風雨の中を移動するのは危険と判断し、急きょ燕山荘で一泊することに。
さらには全身ずぶ濡れだったので「山小屋泊」を選択しました。
3人仲良く枕を並べて宿泊です。
もちろん「ごはん付き」!
この日の晩ごはんは、激ウマハンバーグでした!

え?3人?
はい、カズキングは一人、テント泊することに。
すとうさん、おぐさん、Wがハンバーグを食べている頃、カズキングはボイルしたソーセージとコーンスープを食べていました。

とにかく、色んな荷物がびしょ濡れ!
お金もへにょへにょ。
カズキング、お金をお腹に抱いて乾かしたそうです。
テント場の外にはカワイイ訪問者♪
「雷鳥(らいちょう)」です。
天候が荒れた時には山小屋付近によくいるそうです。
丸くてめっちゃカワイイです。

夕食を済ませた「小屋泊組」が、カズキングの様子を見に行きました。
この燕岳のテント場は、風裏に作られており、風の影響を受けることなく、平穏だそうです。
上手い具合に雨も止み、思いのほかテント泊も快適だったとか。
ただ、荷物がまったく乾かない!
(実は小屋泊も全然荷物は乾きませんでした)

そんなこんなで大冒険の一日目が終了。
爆風雨のため、いきなり計画が狂ってしまいましたが、登山も安全第一なのです。
二日目、なんとか天候回復してほしー!
ってことで、次回「その2」は本格的な縦走の様子を紹介します。
ぜひ次回もご覧ください。

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