BLOG 西精工の日常
職場の様子 の記事一覧

2010/06/01 からあなたは累計 人目の訪問者です。

(本日は 番目のアクセスです。 また昨日は 人のご来場者がありました)

2021.09.22

ナットのお話:管用ナット

西精工ではお客様のご要望に合わせた金属パーツ類やナット製品を主力商品としています。
今回のブログでは、それら主力商品の中から、「管用ナット」について紹介させていただきます!
この「管用ナット」、私たち西精工では「かんようナット」と呼んでいますが「くだようナット」とも呼ばれてもいます。

その特長は、見たまんまなんですが、とにかく「薄い」!
厚みが薄いため、スペースに制限がある部品などにたくさん使われています。
この「管用ナット」は英語でVolume-nut(ボリュームナット)と呼ばれるように、電気部品のボリュームつまみの取り付けなどにも使われています。
また、トグルスイッチと呼ばれる「ON/OFF」をパチンって切り替えるスイッチの取り付けなんかにも使われています。
他にも自動車のエンジンを管理するセンサーに使われていたりと、色々なところで大活躍しているのが「管用ナット」なのです!

あんまり詳しく説明はできませんが、この管用ナットは社内の特殊な設備で製造しています。
平べったい材料を六角形にせん断して・・・
「ごにょごにょ」って加工すると、薄いナットができるんです。
(さっぱり分からん説明ですね・・・汗)

形をつくる工程も難しいのですが、その薄いナットにねじ加工するのもまた難しいんです!
日本では主に「メートルねじ」という規格のねじが採用されており、私たち西精工でも製品のほとんどがメートルねじのナットを製造しています。

ここからちょっと難しいお話!
この「メートルねじ」には「並目ねじ」と「細目ねじ」という二種類に分類されます。
んー、分かりやすく書くと、
 ・並目ねじ:ねじの山が大きい。
 ・細目ねじ:ねじの山が小さい。
ねじの規格に「ピッチ」と呼ばれるものがあります。
これは、ねじを一回転させた時に進む距離のこと。
例えば「M6(6ミリ)」と呼ばれる大きさのねじの場合、規格で、
 ・並目ねじのピッチ=1ミリ
 ・細目ねじのピッチ=0.75ミリ
と決まっています。
こういったように規格で取り決めをしているから、どのメーカーで作ったボルト&ナットでもちゃんとねじが機能するんですよね。

で!
この「管用ナット」、先にも書いた通りめっちゃ薄いので、並目ねじ加工をすると、穴の中にほとんど「ねじの山」が形成できません。
 ※下の写真、左側。
なので、下の写真、右側のように「細目ねじ」で加工することで、穴の中にねじの山を確保できるんです。
この「細目ねじ」の加工がけっこう難しい!
これを加工できるのは、西精工の技術があってのものなのです!

うん、語り過ぎた!

西精工ではお客様のご要望に合わせて、色々なサイズの管用ナットを製造しております!
この西精工製の管用ナットが、お客様のお役に立つことが出来たら嬉しいです!

W 

2021.09.21

ナットのお話:NCナット

西精工ではお客様のご要望に合わせた金属パーツ類やナット製品を主力商品としています。
今回のブログでは、それら主力商品の中から、西精工イチオシ商品である「NCナット」について紹介させていただきます!
この「NCナット」は、前回ご紹介した「六角ナット」とは全然違った形をしています。
それは「NC」という名前にも表れています。
「NC」は「ニュー・クリンチング」の意味なんです。
ボクシングをご存知の方は、「クリンチ」って言葉をご存知かと思います。
ピンチになった時に相手選手に抱きついていくのを「クリンチ」って言いますよね。
そう、「クリンチ」って「抱きつく」という意味なので、このナットは鉄板にくっついちゃう機能を持っているんです。

「いかにも」って感じで、ナットの上部が複雑な形をしているのが分かるかと思います。
ラッパ上の最上部が鉄板に喰らいついて、脱落を防ぎます。
また、その下のギザギザの部分も鉄板に喰らいついて、回転しちゃうのを防ぎます。

左と下の写真は性能試験用のテスト用鉄板に「クリンチ」させた状態。
鉄板に隙間なくくっつきます。
反対側には飛び出ないので、鉄板の平らな状態を邪魔しません。
すっごく便利で使い勝手のいいナットなのです!
しかも、溶接ナットのように大電流も要らないので、環境にも優しい!
カーボンニュートラルにも大きく貢献できちゃいます!

使用用途はホント多岐に渡るんですが、一例を紹介!
いわゆる「電子基板」です。
(これくらい隠しておけばいけるかな・・・)
その取り付け部分に「クリンチ」されているのが分かるかと思います。
他にも自動車やパソコンなどなど、幅広くお客様に使っていただいています。

このNCナット、お客様のご使用に合わせて、色々なカスタマイズが出来ますので、ぜひぜひ、弊社営業までお問い合わせください!
はっちゃん、みかりん、くめちゃんたちが、お客様のためにがんばります!

W 

2021.09.17

ナットのお話:六角ナット

西精工ではお客様のご要望に合わせた金属パーツ類やナット製品を主力商品としています。
今回のブログでは、それら主力商品の中から「六角ナット」について紹介させていただきます!
この「六角ナット」、一般的に「ボルトとナットのナット」といえば、たいていの方が連想してくださるナットだと思います。
ええ、六角柱にねじ穴が開いている「めねじ」です。
この六角ナットはとにかく色々なところに使われています!
身の回りにある家電製品や自動車、機械、建材にも使われています。

ちょっと難しい話になりますが、この六角ナットはその形状で大きく3種類に分けられるんです。
それぞれ「一種」「二種」「三種」と呼ばれます。
・一種:接地面が六角形です。
・二種:接地面側の角が面取りされている。
     なので接地面は円形です。
・三種:接地面が面取りされていて、
     さらに厚みが薄いです。
※面取り:角(かど)を斜めに削ったようにする。

「ナットあるある」なのですが、この「一種」と「二種」の違いを分かっていただくのにちょっと苦労します。
三種は「薄い」のですぐに分かるんですけどね。
なので下の4枚の写真で「一種と二種の違い」を表してみました。
分かりますか?

おっと!
ウチの商品アピールもしておかなければ!
西精工では、色々な材質の六角ナットを製造しております。
代表的な5種類を←の写真にまとめてみました。
細かいことを書くと、鉄やステンレスも色々な種類のものがあって、それらを含めると、もっとたくさんの種類の材質の六角ナットを製造しております。

→の写真は大きさを表してみました。
西精工は「小さいナット」を作るのが得意!
なので、大きいサイズでも100円玉の大きさくらいまでです。
でも小さいサイズはご覧のような小さいナットも作っています!

今回のブログ、ナットの写真ばかりで西精工社員ブログっぽくないので、営業ガールズたちの力をお借りしました(汗)
持ってもらったナットが小さかったので、変なポーズをしてもらうことに。
お客様、ご注文をお待ちしております!

W 

2021.09.16

<新入社員、段替えに初挑戦!>

今年の4月に入社し、6月に生産技術係に配属されたばかりのでぐち君が、フォーマーの段替えデビューをするとのことで密着しました!

“段替え”とは、ある製品を製造し終わった後に、機械についている金型・工具を取り替えて次の製品を製造できるようにすることです。

ここで重要となるのが、機械の構造についての知識!これがキチンと身に付いていなければ、良い製品を製造できないだけでなく、機械を壊してしまいます。

特に金型の「芯出し」と言われる調整は段替えの肝となる部分で、完璧にできるようになるには何年も掛かると言われています。

まずは入社2年目、先輩社員のGo To君が機械の説明をしていきます。
教育はされる側だけでなく、する側もとても勉強になります。容赦なく飛んでくる質問にも、教える側がキチンと理解していなければ答えることができません。

難しい質問にも、図面を使いながらGo To君が丁寧に説明をしていきます。最初は分からなかったでぐち君も、図面を見ることで機械の構造を詳しく知ることができ、早く理解できたとのこと。

そして、まずはやって見せてくれることで、工夫が必要な部分や大事なポイントも見て感じ取ることができ、とても勉強になったとのことでした!
次はでぐち君の番。難しいところは繰り返し行うことで、技術を習得していきます。

順調に進んでいると思った矢先、トラブルが発生!
上手くいっていない雰囲気を感じ取り、大先輩の係長が駆け付けます。更に、別の部署の先輩まで!

困っていれば部署を問わずみんなが集まってきてくれます。こうしてみんなで新人を育てていくのが西精工流。「係が違うから」なんて関係ありません。

大先輩だからこそ教えることができる細かいポイントまで伝授して頂き、深い知識と技術を身に付けることができたでぐち君とGo To君。

時間は掛かりましたが、無事に工具の芯出しまで終えることができました!
先輩、ありがとうございました!

 

いよいよ、機械に材料を投入していきます。
材料先端をヤスリで面取りし、真っすぐに伸ばしていきます。この作業は危険が多いので、安全教育もしっかり行いながら、先輩のGo To君がやって見せます。

その後、でぐち君が挑戦。危険箇所を丁寧に教えてくれていたお陰で、十分に注意しながら安全に作業をすることができたそう。見守るGo To君の目も真剣そのものです。

その後も段替えは続き、見事製品の形状出しに成功しました!

今回の段替えを通じて、「自分も先輩方のような素晴らしい技術者になれるように、日々先輩方の姿を見て、技術を盗みながら成長していきます!」と強く想ったでぐち君。
そして、でぐち君だけでなく、Go To君も教育を通じていっぱい成長し、「負けないぞ!」と切磋琢磨している姿を見て、更にその上の先輩も……と良い連鎖が生まれています。
皆で成長しながら、お客様に感動を与える製品をこれからもつくっていきます!

2021.09.07

三工場の昔の写真

今回の社員ブログでは、昔の三工場(本社工場、石井工場、土成工場)を紹介します!
社員の皆さん、ぜひ、今の各工場とどこが違うか探してみてくださいね!

まずは本社工場。
昭和の時代に撮影したであろう航空写真があります。
この「航空写真」ってもうないんでしょうね。
今ならドローンで撮影できちゃいますもんね。
駐車場の車から判断すると、昭和50年代?つまり40年くらい前なのかも?
工場内の細かいところを見ていくと面白いですよ。

下の写真、左側は昔の守衛室。
15年前の事務棟建設と一緒に、今の守衛室に建て替えが行われました。
下の写真、右側は昔の本社正面玄関。
立派なソテツの木がシンボル的存在でした。

工場内のこれら白黒写真も古い時代のものなんでしょうね。
(昭和40年代??)
下の写真、左側は捻立工場、そして右側は当時行っていたベアリング内外輪の製造です。

続いては石井工場。
こちらも本社工場同様の航空写真です。
おそらく同じ日に撮影されたんでしょうね。
当時の石井工場では材料加工を行っていたので、空きスペースいっぱいに材料が置かれているのが分かります。
また、工場の周辺も様変わり!
当時は横も裏も田んぼですが、今ではほとんど宅地になっています。

左の写真も古そう!
50年くらい前の写真でしょうか。
ちなみに石井工場の操業開始は昭和45年(1970年)だそうです。
下の2つの写真は、社員たちがお昼休みに野球を楽しんでいるところ(笑)
この写真は1974年のものです。

ラストは土成工場。
土成工場は平成元年(1989年)竣工。
竣工当時は、下の写真の右側手前の工場棟のみでした。
後に右側奥の成型工場、左側奥の伸線工場と拡張されました。
ちなみにこの写真はドローンで撮影されたもの。
ドローンってマジすごい!

本社、石井工場と比べると新しい土成工場ですが、事務所は2013年に建て替えされました。
以前の事務所は元々「仮事務所」だったそうで、プレハブで建てられていました。
これら写真は取り壊される直前のもの。
当時の事務所を知っている人には懐かしい写真です。

そして「今」の本社事務棟。
今回、三工場の昔の様子を紹介しましたが、昔の大先輩方のがんばりのおかげで「今」があります。
これはけっして「当たり前」ではなく「有難い」こと。
大先輩方の汗と努力の結晶を「今」に引き継ぎ、そして今度は我々が「未来」へと、お客様のためのものづくりをつないでいきます!

W 

月別アーカイブ