BLOG 西精工の日常

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2023.09.12

西精工登山部:北アルプス縦走 その2・・・さらに長いです。

西精工登山部、真夏の大冒険@北アルプスの様子を紹介しています。
初日、思わぬ爆風雨により足止めを喰らった一行は、燕岳(つばくろだけ)で一泊。
すとうさん、おぐさん、Wの3人は山小屋で泊ったので、山小屋のおいしい朝食をいただきました。
ゴハンの後、外に出てみると、ご覧の日の出!
雲海から朝日が出てきました!

ちょっとガスっていますが、前日とは打って変わって穏やかな朝です。
今日の天気予報は「午前中:晴れ」「午後:雨」とのこと。

せめて午前中だけでも縦走(山の尾根を歩いて移動する)を楽しみたいもんです

出発準備が出来、縦走ルートに行ってみると・・・!
「槍ヶ岳」が雲の隙間から顔を出しています。
連なる山脈の中で、ひときわ目を奪われるのが「槍ヶ岳」!
正直、Wはそこまで「槍ヶ岳」に思い入れは無かったのですが、実物を見て感動!
存在感がレベチです。

気温は12℃、前日は雨で遊べなかった燕山荘の石像と戯れ、いざ出陣。
今から歩くのは「表銀座」と呼ばれる縦走路。
右手に北アルプスの山々を楽しみながら南進します。

残念ながら「槍ヶ岳」は以降、ガスの中。
一方、次の目的地の「大天井岳(おてんしょうだけ)」は時々ガスが晴れて、大きな存在感を示してくれます。

燕岳→大天井岳は、距離にして約5キロ。
ランニングしての5キロだと、30分もすれば走れますが、縦走路はそういう訳にはいきません。
荷物も15キロくらいあり、肩と腰にずっしり圧し掛かっています。

たまにカズキングやWが、岩の上に登ることを「チャーシュー」と呼んでいます。
 「なんでチャーシューなんだっけ?」

実は昨年、みんなで三嶺に登った時、崖の上でロープワークをすとうさんから教わっている時、体に巻き付けるロープがまるで「チャーシューに巻き付ける糸」に見えたのです。
そこから、崖に登ると「チャーシュー」ってなりました(笑)
カズキングに巻き付けているヒモ、めっちゃ丈夫なんですよ。

燕岳~大天井岳の表銀座5キロを楽しんで歩く一行。
当然、アップダウンはありますが、景色がすご過ぎて、全然疲れを感じません。

いよいよ第一目的地の大天井岳が近づいてきました。
ここまでくると、大天井岳に登る順路がくっきり見えます。
はい、えげつない急登なのです。
午前中最大の難関です。

この大天井岳にアタックするためには、一度、尾根の底まで下りないといけません。
せっかく登った高度を下げるのはもったいないですが、仕方ありません。
(←)このハシゴがある所が、大天井岳手前の一番低いところ。

ここで小休止。
ここから始まる急登に備えます。
岩にはめ込まれたレリーフは、ここから「槍ヶ岳」への登山道を切り拓いた「喜作」という方へのリスペクト・レリーフです。
先人たちが切り拓いてくれた道があるから、我々がこうやって道を通れるのです。

大天井岳ふもとの分岐。
右に行くと「槍ヶ岳」へと向かう表銀座が続きます。
我々は、大天井岳を目指すので、左ルートを登っていきます。

ここまでは道路事情もよかったのですが、ここから足場が悪くなります。
ゴロゴロした石の上を歩いていくことに。
けっこう足をとられて歩きにくいです。

さあ、大天井岳にアタック!
今まで歩いてきた「表銀座」の稜線(尾根)がどんどん小さくなっていきます。
この(←)稜線をずっと歩いてきたんです。

ゴロゴロ石だらけなので、余計に高山植物が映えます。
下の写真、左側は「ちんぐるま」の果実。花(白くてかわいい花を咲かせます)が終わった後、綿毛が長くなって果実になるそうです。
下の右側は「とうやくりんどう」、「とうやく=当薬」で、胃薬にもなるそうですよ。

大天井岳へのアプローチ登山道を急登すること30分、ようやく頂上へ!
いえいえ、ホントの頂上ではありません。
大天井岳の山小屋「大天荘」に着いただけです。

大天井岳の頂上は、山小屋からさらに20分ほど登ります。
重い荷物を山小屋に置いて(荷物を置いておくことを「デポ」と言います)、身軽になって大天井岳の頂上を目指します。
15分ほど登ると、そこは大天井岳の頂上!
標高「2,922メートル」!今回の冒険の最高高度です。

だがしかし!
頂上に着くと、周りはガス(雲)で覆われています。

そこで!
すとうさんが動きます!

ええ、すとうさんのおかげで、ガスの向こうに薄っすら「槍ヶ岳」が見えました!
シャッターチャンス!
ギリギリ、「槍ヶ岳」をバックに写真を撮ることができました!

(←)でも、数秒後にはご覧のようなガス!
山の天気は正に秒単位でコロコロ変わります。

北アルプスの山々に思いを馳せるみんな。

(←)帰り道には、北アルプスのアイドルも登場!
雷鳥がいるの、分かりますか?
さすがの保護色です。

大天荘(山小屋)に帰ってきた一行。
シャリバテ気味なので、早めの昼食をいただきます。
(シャリバテ:空腹で動けなくなること)
気圧の関係で、ビニール袋が張り裂けそう!

エネルギーチャージをしたら、大天荘を後にして、次の目的地「常念小屋」を目指します。
距離は約5キロ。
ちなみに、当初の予定はその先の「蝶ケ岳」でテント泊予定でしたが、予定を変更して「常念小屋」でのテント泊にしました。
なので「常念小屋」までたどり着いたらゆっくりできます(たぶん)。

常念岳(日本百名山)のふもとに「常念小屋」があります。
なので目指すは常念岳。
ひたすら山の稜線(尾根)を歩いていきます。
(↓)の写真、おわかりでしょうか?
山の稜線を境に、左側(東側)は真っ白!
右側(西側)はクリアです。
左側からガス(雲)が沸き上がっているのですが、右側から吹いてくる風がガスを押し戻しているんです。
縦走路は右側斜面なので、比較的クリアな視界で進んで行けます!
ありがたい!

途中、ハイマツという低い松の群生地を通っていきます。
カズキング、ハイマツのチクチク葉っぱも何のその!
ハイマツの上で大の字!

燕岳~大天井岳の縦走距離も5キロ、そして大天井岳~常念小屋も5キロ。
これから歩いていく縦走ルートが、はるか先まで伸びているのが分かります。

常念岳に近づくにつれ、縦走ルートが岩場になってきました。
ひたすら岩の上を歩いていくので、底のぶ厚い登山靴を履いていても、足の裏がじんじん痛くなってきます。
(なぜ登山靴の底が硬くてぶ厚いのか、を思い知ります)

11時30分に大天荘を出発して3時間弱、ようやく眼下に「常念小屋」が見えてきました!
長かった・・・。
そしてこの急な下りがまたしんどい!
ヒザに大きな負担がかかります。

14時45分、ようやく「常念小屋」にたどり着きました!
実は「次のミッション」を予定していたので、早々にテント泊の受付をして(一人二千円必要です)、急いで各自のテントを張ります。
(急いでたので、テントを張る写真を撮るのを忘れてました・・・)
ちなみに、すとうさんはカズキングのテントに泊まります。
おぐさんのテントはマジ広い!
でも地面が微妙に傾いており、寝ていると滑り落ちるそうです(笑)
Wのテントは出入り口に草が茂っており、けっこう出入りに苦労します(笑)

先にも書いた「次のミッション」、それは、「今日のうちに常念岳頂上に立つ!」でした。
翌日は、朝早くに下山を始めないといけないので、がんばって今日のうちに常念岳にアタックします。
ってことで、この続きは「その3」で。
ぜひ「その3」もご覧くださいね!

W 

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