ナット・パーツ製造事例

「呼び径M1.4のゆるみ止めナットを鍛造加工にて製造してもらいたい。できるまで待ちますから。」との要望を受けて、各部門の協力のもとに開発に着手。

中でもナイロンリングをナットにアッセンブリする設備は、ナイロンリングの製造を含めての新規設計となったため、実験・試作も含めて多くの工夫を重ね、2年後に完成しました。当初は、月100万個以上の流動となり、お客様に好評でした。

「ハイテン母材に溶接ナットを溶接して締結していたが、溶接部分から亀裂が発生し問題になったため、溶接しないナットを使用したい」とのことから、ＮＣナットを提案しました。
重要な箇所への取り付け製品であり、細部まで寸法を取り決めました。数量が少なく安定した品質が要求されたため、切削で製造しています。これまでにクレームは発生していません。

フォーマーで成型後に、外周部にローレット加工した製品です。
それほど難しい製品ではないと考えていましたが、実際に納入して樹脂への組み付けが始まると、組み付けが安定しないとの苦情があり、いろいろと改善を進めて、安定するようになりました。製品の組み付けの情報等も考慮して製品設計を進めることの重要性を認識した案件です。
改善以降、クレームは発生していません。

お客様から、「新しいタイプのカラーで、樹脂インサート成型後の抜け止め、回り止めの機能を持つものを提案して欲しい。」との要望があり、試行錯誤の末、特殊な形状で提案を行いました。その提案が採用され、実際に樹脂インサート成型に使用されるようになりました。
アイデアを製品化するにあたり、できる限りシンプルな形のほうが、使いやすく、製造しやすいということを、この案件でよく理解しました。

「硬い材料で鍛造加工の検討をお願いします」とカスタマー技術センターへ問い合わせがありました。その検討と回答が縁となり、複雑な形状の製品のご依頼があり、今ある技術でできる形状をお客様と話しあいながら設定していきました。
かなり複雑な形状のため、細かい調整を繰り返しながら、製造を進めています。

「厚み0.3mmに使用で、ある一定以上の性能を持つカシメナット」の検討をご依頼いただきました。
当社よりアイデアを出し、試作・性能確認を経て最終承認をいただき、流動が始まりました。カシメの位置決めのやりやすさまで検討していたため、スムーズに量産をスタートできました。